【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)は6日、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランキング142位でワイルドカード(主催者推薦)のリアム・ブローディ(Liam Broady、英国)が6-4、3-6、4-6、6-3、6-0で第4シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を撃破し、3回戦に進出した。

 この日センターコートの大舞台でプレーしたブローディは、強豪ルードを相手にセットカウント1-2の劣勢から逆転勝利を飾った。第4セット終了時にはメディカルタイムアウトを取り、手首にテーピングをする場面もあったが、最終セットをラブゲームで締めくくり、観客から大喝采を浴びた。

 3回戦の相手は第26シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)に決まり、「良い気分だ」と勝利を喜んだブローディは、12年前にウィンブルドンのジュニア決勝で敗れた苦い経験があり、「ジュニア時代の自分は非常に優れた選手で、世界2位に到達した」と当時を振り返った。

「(2011年に)コート1で行われたジュニアの決勝でプレーした。1セット先取して1ブレークアップとしたところから、完全に行き詰まってヘマをやらかしてしまった」といい、「正直なところ、それがキャリアを通じてつきまとっていたんだ」と明かした。

 また、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)のセンターコートでは、これまで一度も心地よい気持ちになったことがなかったとも話し、「ウィンブルドンのセンターコートで勝てるなんて、自分にとっては途方もないことだと感じている」と喜びを実感していた。

 一方、敗れたルードは今年の全仏オープン(French Open 2023)で2年連続の準優勝を果たし、昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)でも決勝進出を果たしたが、ウィンブルドンではこれまで2回戦が最高成績となっている。(c)AFP