【7月31日 AFP】男子テニス、クロアチア・オープン(Croatia Open Umag 2023)は30日、シングルス決勝が行われ、アレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin、オーストラリア)が6-7(5-7)、6-3、6-4で大会第6シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に逆転勝ちし、優勝を収めた。

 23歳のポピリンは、2021年のシンガポール・テニス・オープン(Singapore Tennis Open 2021)に続くツアー2勝目。一方、四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇る38歳のワウリンカは、2017年のジュネーブ・オープン(Geneva Open 2017)以来6年ぶりとなるツアー17勝目を逃した。

 湿度の高いコンディションの中、最終セットではけいれんを起こしてトレーナーを呼ぶ場面もあったポピリンは、「どうやって勝ったのか分からない」とコメントした。

 元世界ランキング3位のワウリンカとの対戦については「決勝でスタンのような選手と対戦できるなんて非常に光栄」と話し、「彼やロジャー(・フェデラー<Roger Federer、スイス>)、ラファ(エル・ナダル<Rafael Nadal、スペイン>)、ノバク(・ジョコビッチ<Novak Djokovic、セルビア>)を見て育った。彼と決勝で対戦して勝てるなんて、言葉では言い表せないくらいうれしい。信じられない気分」と喜んだ。

 この優勝で、ポピリンは世界ランク90位から自己最高の57位に浮上する。ワウリンカも敗れはしたが、2021年に足に2度の手術を受けて一時は世界300位圏外まで転落していた中で、トップ50に復帰することが決まった。(c)AFP