【9⽉2⽇ Peopleʼs Daily】チベット高原の標高4000メートル近くの山頂に瓦里関国家大気バックグラウンドステーションがある。世界で最も高い場所にある関連データの観測拠点であり、建設以来30年近くもユーラシア大陸奥地の温室効果ガス濃度の変化を測定してきた。観測結果は国連気候変動枠組条約の重要な根拠の一つとされた。中国が世界の生態環境のコントロールに積極的に参与し、けん引していることを示す一つの実例だ。

 地球は人類にとって唯一の生存場所であり、生態環境を保護して持続可能な発展を推進することは各国の共同責任だ。中国は自国だけでなく、世界全体の地球環境のコントロールに積極的に参画している。地球生命共同体の共同建設などを提唱し、炭素排出のピークアウト・カーボンニュートラルという重大な戦略的決定を行い、グリーンな「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設を推進している。また、国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)第1部と「ラムサール条約第14回締約国会議」は中国で開催された。

 中国は多国間主義を断固実行し、公平かつ合理的で協力・ウィンウィンの地球環境のコントロール体系の構築に力を注いでいる。中国は国際社会から認められる、世界の生態文明建設の重要な参加者、貢献者、けん引者だ。

 生態環境は各国の人びとの幸せに関係する。人びとの素晴らしい生活への憧れ、優れた環境への期待、子孫への責任を十分に考慮し、グリーンモデル転換の過程での公平と正義の実現に努めねばならない。中国はここ数年、世界の生態環境対策について、発展途上国の対応能力の向上を助けるためにできる限りのことをしてきた。カザフスタンでは、中国の省エネルギー改造プロジェクトでシムケント製油所が生まれ変わった。ネパール南部のタライ平野では、中国のグリーン化学肥料試験区が小麦などの収穫を最大で5倍にした。中央アフリカ、フィジー、ラオスなど100以上の国と地域に導入された中国のキノコ栽培技術は現地にグリーンな雇用機会を生み出している。中国は技術交流、プロジェクト開発、人員研修、インフラ改善などで、目に見える実効性のある協力を行うことで発展の成果や良好な生態が各国の人々により多く、より公平にもたらされるよう努めている。

 2022年には中国の宇宙ステーションを利用して制作された8K超高精細短編動画の「窓の外は青い星」が多くのネットユーザーの「いいね」を得た。宇宙から贈られた素晴らしい風景は人を感嘆させ、深く考えさせた。人類の唯一の家である地球を、共に保護せねばならない。中国は人と自然が調和し共生する現代化に努め、自らの生態文明建設の新たな成果で世界の生態文明建設を後押しし、世界の生態環境整備に積極的に参与しリードしていく。各国と手を携えて清潔で美しい世界の共同建設のためにより大きな貢献をしていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News