【9⽉11⽇ Peopleʼs Daily】中国では2017年ごろから「わが国はすでに、新時代に突入した」とよく言われるようになった。さまざまな分野が大きく変化しているからだ。いわゆる「エコ文明」の建設もその一つだ。中国では多くの外国人が、人と自然の美しい調和に驚嘆し、自分が撮影した画像などを見て、あらためて感動している。

 浙江省(Zhejiang)の安吉県(Anji)中張村は「緑水青山は金山銀山(素晴らしい自然こそが、豊かさをもたらす)」の理念の発祥地だ。南アフリカ生涯建築功労賞を受賞したピート・リッチーさんはこの地に何度も足を運んだ。「目の前には美しい水、耳には鳥や虫の鳴き声」という静寂な美しさに魅了されたのだ。その生態環境に陶酔し、心が安らぐという。

 浙江省寧波市(Ningbo)の四明山東麓にある李嶴村では、住宅300棟以上の屋根に設置された太陽光発電パネルが、陽光を受けて輝く。送電会社の国家電網寧波供電公司が地元政府や太陽光発電企業と協力して進めた「太陽光発電村プロジェクト」だ。村民には電力の無料使用枠があり、売電は村の財源にもなっている。

 寧波在住のブラジル人のロジェリオさんは、中国で十数年も働いてきた。ドローンから送られてきた李嶴村の画像を見て、人と自然が調和する共生に驚いたという。ロジェリオさんは「この十数年で、身の回りの生態環境がどんどん良くなり、景色がますます美しくなってきました。もっと多くの人に中国に来て見ていただきたい」と語った。

 広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)の広州科学城では河畔のガジュマル林が日陰を作り、自然景観と建築物が調和している。広州開発区のドイツ人で特別招聘政府職員のペーター・ヘリス(Peter Helis)さんはこの環境を評価して「住民は仕事や生活のためにパワーをよりよく『充電』できるようになりました」と言った。

 ヘリスさんは20年以上も粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)で暮らしてきた。「ここ数年の中国の生態管理の成果は顕著で、水質と野生動物の生息地の保護はいずれも大きく改善されました」と説明し、「私の仕事、生活の中心はすべて中国にあります。定年までここで働き続けたい。私は中国が好きです」と付け加えた。

 江西省(Jiangxi)の婺源県(Wuyuan)篁嶺村は生態資源などの強みを生かし、エコツーリズムの発展を推進している。平らな土地が極端に乏しいこの村では、農作物を屋根に載せて乾燥させる。丸くて平たいざるに広げられた穀物は、屋根の上に色とりどりの傘を広げたようにも見える。

 華僑大学(Huaqiao University)華文学院の南アフリカ人留学生のサラ・マリー・デメイロン(Sarah Mary De Meillon)さんは安徽省(Anhui)の花亭湖やアモイ市(Xiamen)の篔簹湖などにも行ったことがあるが、いずれも美しい光景に感嘆した。デメイロンさんは「中国の自然は本当に美しい。私は中国が生態環境の保護と管理にどれだけ努力したかを実感しています」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News