中国西蔵自治区、全ての郷・鎮に5G普及
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【10月20日 Xinhua News】中国西蔵自治区ではこのほど、第5世代移動通信システム(5G)基地局が阿里(ガリ)地区改則県古姆郷で開通したことにより、全ての郷・鎮に5Gが通じ、デジタル通信網はさらなる活力をもたらしている。
同自治区通信管理局によると、自治区情報通信産業の5Gインフラ整備への投資額が現時点で32億元(1元=約20円)に達し、設置済みの5G基地局数は8710カ所、5G契約件数は184万件に上り、自治区住民1万人当たりの5G基地局保有数は23カ所となった。5G網のサービス能力は高まり、経済・社会の発展に力強い原動力を与えている。
5G網の安定的な普及は、自治区の産業発展に多くの利益をもたらしている。農産物の生産、販売、加工および農業生産の受託管理サービスを一元化したアグリテック企業の山南市雅礱生態農牧業は、中国通信大手、中国聯合網絡通信(チャイナユニコム)の西蔵現地法人と、スマート温室を共同で設置。双方はモノのインターネット(IoT)技術を活用して温室での栽培・生産の自動化と管理のスマート化を実現させ、トウモロコシ、トマトの生産量を15%、29%それぞれ増やし、人件費を年間650万元削減、メンテナンス費用も半減させた。
同局の関係責任者は、5G網が西蔵の農村振興を推進させ、農畜産地帯のスマート教育、医療、観光などに情報化基盤を構築していると紹介。今後も引き続き5Gの技術資源を活用して主体的にデジタル西蔵づくりに寄与し、5Gデジタル製品とサービスの経験を複数の分野に活かすとした。(c)Xinhua News/AFPBB News