デットーリ騎手 欧州最後の舞台アスコットで有終の美
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【10月22日 AFP】競馬のG1レースであまたの勝利を挙げているフランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手(52)は21日、英アスコット競馬場(Ascot Racecourse)で開催されたブリティッシュ・チャンピオンズデー(British Champions Day)で2勝を挙げ、欧州での約30年にわたる輝かしいキャリアに幕を下ろした。
デットーリ騎手は、トローラーマン(Trawlerman)に騎乗したG2のロングディスタンスカップ(Long Distance Cup、芝約3200メートル)で1番人気のキプリオス(Kyprios)を破り、トレードマークのデットーリジャンプを見せて欧州最後の舞台のスタートを切った。
続くG1のチャンピオンズステークス(Champions Stakes、芝約2000メートル)では、今年の英国ダービー(Epsom Derby、芝約2420メートル)で2着に入ったキングオブスティール(King of Steel)とコンビに。キングオブスティールは最後方でラストの直線を迎えたが、デットーリ騎手はこれまでの経験と魔法のような手綱さばきを総動員すると一頭ずつ抜き去り、最後はゴール板目前でヴィアシスティーナ(Via Sistina)を差し切った。
デットーリ騎手は「とんでもなく凄まじい。何て日だ。アスコットのチャンピオンズステークス制覇が最後の騎乗だ。自分をつねるしかないね」と息を切らしながら語った。
レース前には、カミラ英王妃(Queen Consort Camilla)とともに自身の銅像の除幕式に立ち会ったデットーリ騎手は、ダービーを含め英国競馬のあらゆるクラシックレースを少なくとも2度以上制している。
これまでは今季限りでの引退を表明していたが、先日、米カリフォルニアへ移住し来年からサンタアニタパーク(Santa Anita Park)を拠点として活動することを明かしている。(c)AFP