【10月25日 AFP】ボクシング、WBC、WBO世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥（Naoya Inoue）は25日、12月26日にWBA、IBF世界同級統一王者のマーロン・タパレス（Marlon Tapales、フィリピン）と4団体統一戦を行うと発表した。勝利すれば、史上2人目となる2階級での4団体統一となる。

「モンスター」井上は昨年世界バンタム級4団体統一となったが、ベルトを返上して階級を上げると、7月に王者スティーブン・フルトン（Stephen Fulton、米国）を破って二つのベルトを手に入れていた。

　25戦無敗（22KO）の井上は会見で「2階級4団体統一がかかる試合でも、圧倒的な強さを見せて勝ちたい。見て頂けるファンにKO決着を見せたい」と述べた。

　タパレスは今年4月、前王者ムラドジャン・アフマダリエフ（Murodjon Akhmadaliev、ウズベキスタン）を判定の末に破り、WBAとIBFのタイトルを獲得。これまでの戦績は37勝（19KO）3敗となっている。

　相手の印象について井上は「タパレスの試合はそんなに見たことがなく、ゴリゴリのファイターという印象だった」としたものの、対戦決定後に映像を見返すと「上体の柔らかさ、ディフェンスの良さ、思っていた以上に技術の高い選手だと思った」と述べている。(c)AFP