【11月1日 AFP】エジプトは1日から、イスラエルによる爆撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で負傷したパレスチナ人の受け入れを開始する。医療関係者と治安筋が明らかにした。

 イスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザ地区の治安当局によると、イスラエル以外でガザ地区と外界を結ぶ唯一の検問所であるラファ(Rafah)経由で、重傷者81人を受け入れることにエジプトが合意した。

 AFPのフォトグラファーは先月31日、ラファに救急車が多数集まっているのを目撃した。

 イスラエル軍はガザ地区への報復攻撃を続けている。ガザの保健当局によると死者は8500人を超え、うち3500人以上が子どもだ。

 エジプト・アリーシュ(El-Arish)の医療関係者はAFPに、医療チームが1日に検問所に向かい、ガザからの患者が到着し次第診察し、搬送する病院を決定すると説明した。

 重傷者の受け入れについては先にメディアが報じていたが、ラファ検問所の治安筋もこれを認めた形となった。

 医療関係者によると、ラファから約15キロ離れたシェイクズウェイド(Sheikh Zuweid)に、パレスチナ人の負傷者を受け入れるための1300平方メートルの広さの野戦病院が建設される予定だ。(c)AFP