ロシア反体制派ナワリヌイ氏、北極圏の刑務所で所在確認
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【12月26日 AFP】ロシアで収監中に2週間以上所在が分からなくなっていた反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が、北極圏の刑務所に移送されていたことが分かった。支持者が25日、明らかにした。
ナワリヌイ氏の広報担当者キラ・ヤルミシュ(Kira Yarmysh)氏は同氏について、「ヤマロ・ネネツ(Yamalo-Nenets)自治管区ハルプ(Kharp)のIK-3(刑務所)にいる」「きょう弁護士が訪ねた。アレクセイは元気だ」とSNSに投稿した。
ハルプは北極圏に位置し、人口は約5000人。
ナワリヌイ氏の政治団体「反汚職基金(FBK)」を運営するイワン・ジダーノフ(Ivan Zhdanov)氏は新たな刑務所について、「永久凍土地帯にあり環境は過酷で、特別態勢が取られている」と説明した。
米国務省は、ナワリヌイ氏の無事が確認されたとの報を歓迎する一方で「健康状態と不当な拘束を強く懸念している」とし、即時釈放を求めた。
仏外務省は今回の移送について、「甚だしい人権侵害」だと非難した。(c)AFP