ロシア西・南部は「ウクライナ人居住地」 ゼレンスキー氏が大統領令
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【1月23日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は22日、ロシア西・南部について「歴史的にウクライナ人が居住してきた」と認定する大統領令に署名した。ロシアはこれに強く反発している。
大統領令は「歴史的にウクライナ人が居住してきたロシア連邦の領土について」と題され、西部のブリャンスク(Bryansk)、クルスク(Kursk)、ベルゴロド(Belgorod)3州と、南部のボロネジ(Voronezh)、ロストフ(Rostov)両州およびクラスノダール(Krasnodar)地方を挙げた。
大統領令は、「ロシアは何世紀にもわたって組織的にウクライナ人の国民的アイデンティティーを破壊し、ウクライナ人を弾圧、また自由と権利を侵害してきた。それは現在も続いている」と糾弾した。
一方のロシア政府は、2022年から続けているウクライナ侵攻について、同国に住むロシア民族を守るためのものと主張。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、ウクライナ人の国は存在しないと繰り返している。
侵攻開始後、強硬姿勢を鮮明にしているドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)前大統領は、ウクライナの大統領令を「プロパガンダ的な動き」と非難。「ウクライナ人はロシア人なのだから、コメントすることは何もない」とテレグラムに投稿した。(c)AFP