【3⽉26⽇ Peopleʼs Daily】春節(旧正月、Lunar New Year)は中国経済の動きを観察する上で重要な時節だ。人々は今年の春節時期に旅行やショッピングを大いに楽しんだ。今年に入って貿易も好調なスタートを切った。中国では、人々が年越しの気分を味わい、幸せな生活を満喫し、活気にあふれる中国を共に目撃することになった。

 2月10日から17日の春節連休中に、中国全体で市レベルの行政区画を越えて移動した人は累計で22億9300万人に達した。北京市(Beijing)では頤和園(Summer Palace)や八達嶺長城(Great Wall of China)などの観光地が混雑し、市街地でも地壇や龍潭で開催された廟会(縁日)が「爆人気」だった。陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)では大唐不夜城の明かりが輝き、歴史的衣装の漢服を着てうちわを手にした観光客が写真を撮って次々にネット投稿した。海外メディアも「休日の消費需要が十分に解放」「中国経済が好調なスタート」などと報じた。春節期の中国では「民族大移動」が発生するが、それは中国の経済社会からほとばしる生気と活力を反映するものだ。

 春節経済は「爆燃状態」だった。飲食店には年越し料理の予約が殺到した。今年の春節映画の興行収入は春節期の興行収入記録を塗り替えて80億元(約1660億円)を突破した。小売りでは無糖菓子、保健用品ギフトセット、低脂肪スナックなどの商品の販売が急増し、省エネ家電、低炭素旅行などのグリーン製品やサービスが人気を集めた。伝統文化の要素を含む商品は「市場の寵児」になった。良い環境や健康を追求し、科学技術の成果物を求め、文化の特色を追求する新型消費の盛んな発展に伴い、消費環境は改善され続けた。春節期の消費は新たな潮流を如実に反映するものだった。

 吉林省(Jilin)にある長白山の奥地にある瀋白高速鉄道の建設現場では重機がごう音を出し、人が忙しく働いていた。粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア、Guangdong-Hong Kong-Macau Greater Bay Area)の伶仃洋では、建設中の海底トンネル内で電気設備などの設置や路面舗装などが急ピッチで推進されていた。タクラマカン砂漠(Taklamakan Desert)の奥地では石油労働者が作業を続け、中国初の1万メートル級探査井のドリルが交換された。春節期間中も重大プロジェクトの作業は中断されることなく推し進められた。中国と欧州を結ぶ貨物列車の中欧班列、大型港、貿易企業、世界220以上の国と地域に広がる1800か所以上の越境EC海外倉庫も活動を続けた。辰年の春節には、中国と世界の経済の深い融合も目撃されることになった。中国経済は一貫して活力と力強さに満ちている。長期にわたり好調に向かう勢いがさらに顕著になった。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News