【4月29日 AFP】イスラム組織ハマス(Hamas)の幹部は28日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での戦闘が長期化する中、イスラエル側が新たに提示した戦闘休止と人質解放案について、「大きな問題はない」との見方を示した。

 匿名でAFPの取材に応じた同幹部は、代表団が29日にエジプトを訪れ、イスラエル側の提案についての検討結果を伝える予定だと明らかにした。

 同幹部は「イスラエルから新たに妨害を受けない限り、前向きな雰囲気がある」として、「ハマスの検討結果の中に大きな問題は含まれていない」と語った。

 米ニュースサイト・アクシオスは、イスラエル政府高官2人の話として、今回の提案では、人質解放後、ガザにおける「持続的な平穏回復」について協議する意向を示していると報道。イスラエル側が紛争終結について話し合う用意があるのを示唆したのは初めてだと伝えている。

 ハマスの情報筋はAFPに対し、ハマス側は「前向きに話し合う用意がある」とし、「恒久的な停戦と避難民の帰還、(イスラエルで拘束されているパレスチナ人と人質との)受諾可能な交換、ガザ地区の包囲解除を保証する合意に達するのを切望している」と述べた。

 一方、米ホワイトハウス(White House)は、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は28日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相との電話会談で、同国が現在進めている協議内容について検討したと明らかにした。(c)AFP