仏公式晩さん会のメニュー4000枚、競売へ
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【5月30日 AFP】フランス・パリでこのほど、150年間の外交や料理の歴史を垣間見ることができる、公式晩さん会のメニューのコレクションが披露された。コレクションは各国の王族、国家元首から独裁者を招待した際のものなど4000枚以上あり、31日に競売にかけられる。
最も古いのは1868年にナポレオン3世(Napoleon III)が開いた食事会のもので、当時のワインの染みも残っている。
コレクションにはジョン・F・ケネディ(John F Kennedy)、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)、イラクのサダム・フセイン(Saddam Hussein) 、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との食事会や、昨年ベルサイユ宮殿(Chateau de Versailles)で開かれた英国のチャールズ国王(King Charles III)のための晩さん会のものなどがある。
メニューはリヨン(Lyon)のシェフ、クリストフ・マルガン(Christophe Marguin)氏が収集してきたもの。競売会社ミロン(Millon)は、ロットごとの落札価格を10ユーロ~1500ユーロ(約1700円~25万円)と予想している。
繊細な絹に印刷されたものもあれば、ジミー・カーター(Jimmy Carter)米大統領のためのメニューには画家マルク・シャガール(Marc Chagall)によるリトグラフが施されている。
メニューからは外交イベントの準備の複雑さもうかがい知ることができる。
料理の最終的な決定権は大統領にあるが、賓客の好みに合わせて試行錯誤が繰り返される。(c)AFP/Eric RANDOLPH