ゼレンスキー氏に拍手喝さい Dデー80年式典 仏
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【6月7日 AFP】第2次世界大戦のノルマンディー(Normandy)上陸作戦から80年を記念する式典で6日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領がウクライナの「勇敢さ」をたたえ、同国のウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領に対し、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領ら各国首脳級の出席者らと共にスタンディングオベーションを送った。
式典は1944年6月6日(Dデー〈D-Day〉)の連合軍上陸地点の一つ、北仏ノルマンディー海岸オマハ・ビーチ(Omaha Beach)で行われた。
マクロン氏は演説でロシアによるウクライナ侵攻に触れ、「ウクライナの人々の勇敢さに感謝する。われわれはここに立ち、ひるまない」「われわれの大陸で再び戦争が起きようとしている。歴史を塗り替えるために、力ずくで国境を変えようとする者たちとわれわれは対峙(たいじ)している」と発言。ゼレンスキー氏に向かって「今日ここにあなたがいることが、そのすべてを物語っている」と語り掛けた。
式典はロシアの侵攻を受けるウクライナの反撃について協議が行われる中で、非常に象徴的なものとなった。バイデン氏の他、英国のチャールズ国王(King Charles III)やカナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相らが出席した。
第2次世界大戦のナチス・ドイツ(Nazi)打倒にはソ連が決定的な貢献を果たしたにもかかわらず、この式典にロシアは招待されなかった。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は「われわれ抜きで祝ってもらえばいい」と述べた。
だがマクロン氏は「赤軍の毅然(きぜん)とした献身」という表現でソ連の犠牲に敬意を表し、数百万人のソ連兵が「血を流して」ナチス・ドイツに大打撃を与えたと述べた。(c)AFP