【6月16日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)などでプレーしたケビン・キャンベル(Kevin Campbell)氏が、短い闘病の末に死去した。54歳。元所属クラブのアーセナルとエバートン(Everton)が発表した。

 キャンベル氏は1985年にアーセナルのアカデミーに加入し、1988年にトップチームデビュー。228試合に出場して59ゴールを挙げ、リーグ1回、FAカップ(FA Cup)1回、欧州カップウィナーズカップ(UEFA Cup Winners' Cup)1回、リーグカップ(England Football League Cup)1回の優勝を果たした。

 エバートンでは164試合に出場して51ゴールを挙げ、1998-99シーズンには5試合で9ゴールを決めてチームの残留に貢献した。1999-00シーズンのリバプール(Liverpool FC)対エバートンのマージーサイドダービーでは決勝ゴールを奪取。それから22年にわたり、エバートンは敵地でのダービー勝利から遠ざかった。エバートンでは初の黒人主将も務めた。

 アーセナルは「大いに愛されたわれわれの元所属選手、ケビン・キャンベルの死の知らせに、クラブの全員が打ちのめされている」と発表。エバートンも「とりわけ人気が高く、大いに愛されたクラブの元ストライカー、ケビン・キャンベルの逝去を知って、クラブの誰もが悲しんでいる」と悼んだ。

 キャンベル氏は他に、レスター・シティ(Leicester City)、レイトン・オリエント(Leyton Orient)、ノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)、トラブゾンスポル(Trabzonspor)、ウェストブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)、カーディフ・シティ(Cardiff City)でプレー。2005年に移籍したWBAは、クリスマス時点で最下位だった状況から初めてプレミア残留を果たしたチームになった。

 通算では、代表でプレーしたことのない選手では最多となるプレミアリーグ83ゴールを挙げた。(c)AFP