【7月25日 AFP】パリ五輪のテニス男子でダブルスを組むラファエル・ナダル(Rafael Nadal)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)は24日、全力を尽くして準備不足を克服したいとしつつ、メダル獲得を期待する見方に対しては慎重な姿勢を示した。

 2008年北京五輪のシングルスで金メダルを獲得しているナダルは、アルカラスとファン待望のペアを結成し、マルク・ロペス<Marc Lopez>とのペアで優勝した16年リオデジャネイロ五輪に続くダブルス制覇を目指す。

 だが、これが自身最後の五輪となるナダルは、選手村で行われた会見で「自分たちが一緒にプレーすることに対する魅力や期待は理解しているが、それが成功につながると考えるのは違うと思う」と期待を抑える発言を残し、「カルロスはあまりダブルスの経験がないし、自分はこのところダブルスもシングルスもあまりプレーできていない」と話した。

 ナダルとアルカラスはともにシングルスにも出場する。パリ五輪のテニスはナダルが最多14回の優勝を誇る全仏オープン(French Open)の会場が舞台となる。

 先月に全仏オープン(French Open 2024)で初優勝すると、その後のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)で四大大会(グランドスラム)4勝目を挙げたアルカラスについては「カルロスが最高の状態にあることは確信している」とコメント。「一緒に全力を尽くして、少なくともできることはすべてやったという安心感を持って(大会を)去れるよう努力する」と意気込んだ。

 一方、今回が初めての五輪出場となる21歳のアルカラスは、ナダルとのダブルス結成は「夢」のようだと話しつつ、「自分が言えるのは大きな熱意を持って最善を尽くすということ。楽しんで、いいプレーができたらいいと思う」と語った。(c)AFP