「蘭花賞国際文化サロン」が日韓で開催、中国柳州市が魅力アピール
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【8月9日 Xinhua News】中国外文局が設立した「蘭花賞」のシリーズイベント、蘭花賞国際文化サロンおよび「文明の開花」文化交流展がこのほど、日本と韓国で行われた。蘭花賞はグローバル文明イニシアチブと全人類共通の価値の発揚を実践する国際文化賞である。イベントでは広西チワン族自治区柳州市が、自動車の模型やマメ科の植物ハナズオウ、名物料理「螺螄粉(タニシビーフン)」など地元を代表する物品を展示し、海外の観光客に同市の産業力と文化的な魅力をアピールした。
同市は東南アジア諸国連合(ASEAN)に最も近い中国の工業都市であり、上汽通用汽車(上汽GM)、上汽通用五菱汽車、広西汽車集団、東風柳州汽車など多数の著名自動車メーカー、関連企業が集まっている。展示会では見事な自動車模型が数多く並び、来場者が目を凝らして見つめた。スマートフォンを取り出して写真を撮影し「まるで芸術品のよう。中国の自動車企業のプロフェッショナルさや細部へのこだわりはサプライズだ」と感嘆する声が聞かれた。
ハナズオウの展示ゾーンには、春らしさに満ちたハナズオウの絵はがきや、ハナズオウをあしらったロマンチックな春色の傘、精緻で立体感がある芸術的なハナズオウの金属製しおりなどが並んだ。同市では毎年春になると30万株近いハナズオウが咲き乱れ、都市全体がピンク色の花の海になる。美しさを現代的デザイン力で表現した実用的文化クリエーティブ製品は、中国伝統文化の要素が豊かで、世界に向け中国の「新国潮」文化を発信している。
ダニシビーフンに強い興味を持った韓国の来場客は「タニシビーフンは本当に魅力的。製品の包装を見るだけでその風味を試してみたくなる」と話した。柳州市の都市イメージを国際的に広める「名刺」の一つとなっているタニシビーフンは、地方の街角のスナックフードから整った産業チェーンを持つ一大産業へと発展。売上高は数百億元(1元=約21円)規模となり、輸出額は拡大し続けており、世界20余りの国・地域に向けて販売されている。
古典と現代が交じり合ったクリエーティブ製品から、伝統文化と現代技術の深い融合まで、同市の魅力が詰まった展示は、同市のブランドと文化に対する自信の根源を感じさせるだけでなく、文化芸術の相互交流、発展にとっても大きな意味を持っている。(c)Xinhua News/AFPBB News