ティアムが史上初の七種競技3連覇 パリ五輪
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【8月10日 AFP】パリ五輪は9日、陸上の決勝種目が行われ、女子七種競技ではベルギーのナフィサトウ・ティアム(Nafissatou Thiam)が同種目初の五輪3連覇を達成した。
スリリングな展開で迎えた最終種目の800メートルで、ティアムは2位につける英国のカタリーナ・ジョンソン・トンプソン(Katarina Johnson-Thompson)から8秒以内でのフィニッシュが必要となっていた。全力を尽くしたジョンソン・トンプソンが2分4秒90でフィニッシュする中、疲れ切っていたティアムは2分10秒62でゴール。合計6880点とし、6844点のジョンソン・トンプソンを抑えた。
女子1万メートルではケニアのベアトリス・チェベト(Beatrice Chebet)が金メダルを獲得し、4日前に制した5000メートルに続いて長距離2冠を達成した。完璧なタイミングのスパートを見せたチェベトは30分43秒25でフィニッシュし、2位にイタリアのナディア・バットクレッティ(Nadia Battocletti)、3位にオランダのシファン・ハッサン(Sifan Hassan)が続いた。
男子400メートルハードルでは米国のライ・ベンジャミン(Rai Benjamin)が、ノルウェーのカールステン・ワーホルム(Karsten Warholm)に東京五輪での借りを返し、金メダルを獲得した。ベンジャミンが46秒46でフィニッシュする中、終盤で遅れた東京大会金メダリストのワーホルムが47秒06で2位に入り、ブラジルのアリソン・ドスサントス(Alison dos Santos)が2大会連続の銅メダルを獲得した。
女子砲丸投げは、ドイツのヤミジ・オグンレイエ(Yemisi Ogunleye)が逆転で金メダル。オグンレイエは最終6回目の投てきで20メートル00を投げ、19メートル86を記録していたニュージーランドのマディソンリー・ウェシュ(Maddison-Lee Wesche)を上回った。
男子三段跳びは17メートル86を記録したスペインのホルダン・ディアス(Jordan Diaz)が制し、2位にペドロ・パブロ・ピカルド(Pedro Pablo Pichardo、ポルトガル)、3位にイタリアのアンディ・ディアス(Andy Diaz)が続いた。
女子400メートルはドミニカ共和国のマリレイディ・パウリノ(Marileidy Paulino)が五輪新記録となる48秒17で優勝を飾った。現世界女王のパウリノに続いて、バーレーンのサルワエイド・ナセル(Salwa Eid Naser)が2位、ポーランドのナタリア・カチュマレク(Natalia Kaczmarek)が3位に入った。(c)AFP