中国、拘束のアステラス社員を起訴 スパイ罪
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【8月23日 AFP】中国で製薬大手アステラス製薬(Astellas Pharma)の日本人男性社員がスパイ容疑で拘束された事件で、中国当局は22日、男性を起訴したと明らかにした
男性は昨年3月に北京で拘束され、10月に正式逮捕された。共同通信によると、男性は帰国直前に拘束された。
日本メディアは最近、外交筋の情報として、男性がスパイ罪で起訴されたと報じていた。
中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は22日、定例会見で本件に関する質問に対し、「スパイ容疑のかかっている日本人に対し、公訴を提起した」と認めた。
毛氏は「中国は法治国家であり、違法行為や犯罪行為を法に基づいて捜査する一方、被告の法的権利と利益を保証する」「日本側が自国民に対し、中国の法律や規則を順守し、中国で違法行為や犯罪行為に関与しないよう、より厳しく指導することを望む」と述べた。
毛氏は事件の詳細には言及せず、「中国の関係当局」に問い合わせるよう促した。
AFPは21日に在中国日本大使館にコメントを求めたが、回答は得られていない。
アステラス製薬の広報はAFPに対し「起訴されたことは事実だが、裁判が進行中なので、コメントは差し控えたい」と述べた。
起訴された男性は20年にわたって中国で働き、同国に進出する日系企業でつくるロビー団体の要職を務めた経験もあると報じられている。(c)AFP