中国浙江省、低空経済の発展を推進
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【9月3日 Xinhua News】中国浙江省政府はこのほど、「民用航空強省の建設、低空経済発展高地の形成に関する若干の意見」を発表し、民用航空業の「発展強省」(発展が盛んな省)づくりに全力を挙げ、低高度空域を飛ぶ有人・無人航空機を活用した経済活動「低空経済」の優位性のある地域の形成に力を入れ、同省の質の高い発展に強力な推進エネルギーを提供する方針を打ち出した。2027年までに航空サービスの対象範囲を省全域とし、世界に通じる航空ネットワークを整備し、空港を便利なマルチモーダルハブとする。航空産業の集積度が高く、低空経済で国内をリードし、業界ガバナンスが円滑で効率的な民用航空発展強省、低空経済発展高地をほぼ構築し、35年までに完全に形成する。
意見では、国産ワイドボディ旅客機の機体用複合材・部品の研究・生産拠点などのプロジェクト建設を推進し、国産大型航空機の組み立て生産ライン、部品生産ライン、システムインテグレーションプロジェクトを誘致する。国際交流・協力も促し、米航空機大手ボーイングの組み立て工場、内装品センターなどの舟山市への進出を推進する。27年までに大型航空機部品・材料製造サプライヤーを5~10社育成する。
空港インフラの整備も加速する。条件に合致する空港インフラプロジェクトを政府系ファンド「民航発展基金」や中央予算内投資、超長期特別国債、地方政府特別債などの資金で支援する。民間資本が空港インフラと付帯サービス施設などの投資・建設に参加することを奨励し、資金源を拡大する。
省管轄の国有企業が主な職責や事業に関連する市場原則に沿った航空産業発展基金を設立するよう促し、国有資本によって民間資本の低空経済や航空輸送関連産業による「臨空経済」、航空ハイエンド設備製造など航空産業の戦略的新興分野への投資をテコ入れするよう導く。
低空産業発展のためのプラットフォームを構築する。省管轄国有企業による低空経済への積極的かつ妥当な布石を支援し、低高度空域のインフラ運営、飛行に対する保障、関連サービス、関連産業投資・インキュベーションなど分野の業務を開拓する。ゼネラルアビエーション(一般航空)運営会社の設立を促し、運航シーン拡大に積極的に取り組む。(c)Xinhua News/AFPBB News