大小や分野を問わず世界が「中国製」を歓迎することには理由がある
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【9⽉17⽇ Peopleʼs Daily】パリ五輪では多くの大会用品が注目を集めた。遠隔で光量を制御できる卓球台。柔道の畳はスマートチップとフレキシブル圧電薄膜技術を採用し、運動力、速度、軌跡などの情報をリアルタイムで収集することができた。サッカーボールも「スマート化」し、選手のハンドやオフサイドについての判断を補助し、審判の正確性と透明性を高めた。特筆すべきは、これらの製品はいずれも中国製ということだ。中国の製造業は五輪の質を向上させ、世界の科学技術成果の共有を推進した。
五輪関連だけではない。アラブ首長国連邦のドバイ(Dubai)では、中国製電気自動車(EV)が人気を集めている。シンガポールには中鉄工程装備集団が製造したシールド機「中鉄1238号」が輸出された。「中国製」は大小や分野を問わず世界で歓迎されている。
世界はなぜ、「中国製品」を歓迎するのか。中国が長年をかけて蓄積した産業資源や構築した産業基盤は、中国国内と国際市場の連動を強化する鍵だ。例えば、国連(UN)は産業分類の一環として、工業分野では41の大項目と207の中項目、666の小項目を設けているが、中国はそれらすべてが存在する世界で唯一の国だ。そのために産業チェーンが完備している。また、中国企業は技術力を向上させた。さらに生産構造、輸出構造のいずれも多元化され、良質化された。世界における中国の製造業の強みは生産、技術、競争などによって創出されたものであり、世界全体での産業の合理的な分業と比較優位性の体現だ。
中国では世界の保温カップの60%以上が製造されている。関連産業が集中する浙江省(Zhejiang)の永康市(Yongkang)とその周辺では、保温カップ製造のための完璧なサプライチェーンと技術支援が存在する。そのために、海外ブランドも協業を望む。現地の業界は全方位的な技術革新などをさらに重視するようになり、製品の機能を向上させた。この状況は、中国の産業チェーン、サプライチェーン、イノベーションチェーンに強靭(きょうじん)性と優位性がある象徴だ。また、中国の製造業は世界の産業の安定性を保障している。すなわち、中国の生産能力は世界経済を成長させる力であり、世界と結び付いた中国は世界に「ウィンウィンチェーン」をもたらしている。
経済のグローバル化に伴い、産業チェーンも全世界規模に拡大した。このことは経済分野で各国が単独で戦うのではないことを意味する。各国は手を携えて前進する必要がある。科学技術の革新によって古きを淘汰(とうた)し、勇敢に先を争ってこそ、従来型産業をより良く改善し、新興産業を育成し、未来型産業を先行して配置することができる。
経済グローバル化の大勢は変わらず、中国が開放の扉を閉ざすことはない。中国の良質な生産能力は世界により多くの幸せをもたらしていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News