中国、模擬弾頭搭載のICBM発射 太平洋に着弾
このニュースをシェア

【9月25日 AFP】中国は25日、模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行ったと発表した。ミサイルは太平洋に着弾したとしている。
中国国防省は「ロケット軍が25日午前8時44分(日本時間同9時44分)に模擬弾頭を搭載したICBM1発を発射し、太平洋の公海上に着弾させた」とする声明を発表。
発射は「年次訓練計画の一環」であり、「国際法や国際的な慣例に準拠しており、特定の国や目標に向けたものではない」と説明した。
カーネギー国際平和基金(Carnegie Endowment for International Peace)のスタントン上級研究員アンキット・パンダ(Ankit Panda)氏はAFPに対し、「これは極めて異例で、こうした試験を目にするのは数十年ぶりではないか」とし、中国は通常、こうした試験を自国の領空内で行うと述べた。
同氏はさらに「(この試験は)中国の核兵器の近代化が進み、新たな試験を必要としていることを示唆している可能性が高い」と語った。
米国防総省は昨年10月、中国が予想を上回るペースで核戦力を増強していると警告。中国は昨年5月時点で500発以上の運用可能な核弾頭を保有しており、2030年までに1000発を超える可能性が高いと報告した。(c)AFP