【9月28日 AFP】フランス・パリのエッフェル塔(Eiffel Tower)は27日、パリ五輪に合わせて設置されていた五輪シンボルが撤去された。塔は長く親しまれてきた本来の姿に戻ったが、おそらく一時的なものになるとみられる。

 エッフェル塔ではこの日、作業員が早朝から複数の大型クレーンを操作し、1階と2階の間に設置されていた重さ30トンの鉄製リングを取り外した。約4か月前の6月7日に設置されたこのシンボルは、これから溶かして再利用されることになっている。

 パリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は、7月から8月にかけて開催されたパリ五輪・パラリンピックの大成功を記念して、新たな五輪シンボルをエッフェル塔に設置する意向を示し、少なくとも次のロサンゼルス五輪が開催される2028年まで残す計画を明かしている。

 この提案はパリで意見が分かれ、塔を設計したギュスターブ・エッフェル(Gustave Eiffel)氏の子孫らから批判の声が上がっている。 

 新しいマークは、国際オリンピック委員会(IOC)が費用を負担することになっている。パリのピエール・ラバダン(Pierre Rabadan)副市長によると、これまで設置されていたものと比べて軽量で、目立たないものになるという。(c)AFP