【10月24日 AFP】ボクシング、WBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチの会見が23日に英ロンドンで行われ、タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)は王者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)にKOでのリベンジを宣言した。

 5月の初対戦はウシクが判定2-1で勝利し、フューリーは35戦無敗のプロ記録に初黒星がついたが、12月21日にサウジアラビア・リヤドで再び対戦する。

 これまでデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)やデレック・チソラ(Derek Chisora、英国)と戦った際も初対戦では12ラウンドの判定までもつれながら、2戦目以降はKO勝ちを収めてきたフューリーは「次はもう少し集中してスマートに戦い、勝利しないといけない」「自分が誰かと再戦するときはいつもKO勝ちになる。ウシク戦でも似たようなことを想定している」と語った。

 プロ22戦無敗のウシクも、自身がフューリーにパンチを当てる写真をスーツケースから取り出し、カメラの前で挑発するような場面もあったが、会見で主導権を握ったのはフューリーの方で、自身は痛恨の敗戦から学びを得たと強調。

「今回は自分の番だと確信している。良いことも悪いことも、起きることはすべて教訓であり、人間としてそこから学ばなくてはならない」「分かっているのは、互いに殴り合い、客にショーを届け得なくてはいけないということだ」と話した。

 前戦は4団体すべてのタイトルが懸かっていたが、ウシクが6月にIBFのベルトを返上したため、今回はWBA・WBC・WBOの3団体のタイトルマッチとなる。ウシクが返上したIBFのベルトは現在、先月アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)にKO勝ちしたダニエル・デュボア(Daniel Dubois、英国)が持っている。(c)AFP