【11月21日 Xinhua News】「世界の雑貨の町」と呼ばれる中国浙江省の義烏(ぎう)市は、クリスマス用品の集散地としても世界最大の規模を持ち、世界の市場の8割近くのシェアを占める。義烏税関によると、2023年のクリスマス用品輸出額は前年比17・6%増の46億7千万元(1元=約21円)、24年1~8月は前年同期比2・9%増の33億5千万元だった。

 主要卸売市場の義烏国際商貿城の担当者は取材に対し「今年は南米向けの販売が2割前後増えた。ブラジルとアルゼンチンからの受注が大きく伸び、1件当たりの量も数千個から数万個に上る」と説明。今年のクリスマス用品の輸出額は大幅に増え、中でも中南米地域は膨大な人口や文化的雰囲気などの要因から受注の伸びが最も大きかったと述べた。

 義烏クリスマス用品業界協会の副会長は、クリスマス用品業界では義烏市場が圧倒的な主導的地位を占め、南米とロシア、米国が主な輸出市場になっていると紹介した。

 義烏の市場状況を反映する「義烏中国小商品指数」によると、クリスマス用品景気指数は21年以降、年を追うごとに上昇し、24年の平均値は1552・61と伸び率は前年に比べ着実に拡大した。従来の欧米市場からの受注が安定を維持する一方で、東南アジアや中東地域など新興市場が台頭していることから、世界のクリスマス用品市場はさらなる拡大が見込まれる。(c)Xinhua News/AFPBB News