【12月8日 Xinhua News】日本から中国に返還されたトキが4日、1カ月間の隔離検疫を終えて中国の北京動物園に移された。2016~22年に新潟県の佐渡トキ保護センターで生まれた16羽(雄7羽、雌9羽)は今後、同園の23羽と共に飼育される。

 中日間の覚書に基づき、中国側が提供したトキの子の半数は返還することになっている。

 同園でトキを担当する飼育チームの責任者、毛宇(もう・う)さんは、16羽の健康状態は良好と説明。同園は十分な受け入れ準備を行ってきたとし、「飼育施設の全面的な消毒と清掃を行い、ドジョウや牛肉飼料、ミールワームなどトキが好む物を用意した」と語った。すでに通常の飼育が行われており、環境に慣れ次第、他のトキと接触させる予定だという。

 トキは中国の国家1級保護動物に指定されている。かつては絶滅の危機にひんし、1981年に陝西省洋県で野生の7羽が発見された後、40年余りの保護活動を経て、世界に1万羽以上が生息するまでになった。(c)Xinhua News/AFPBB News