飛行愛好家を魅了、低空飛行で観光客誘致 中国貴州省黄平県
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【12月9日 Xinhua News】中国貴州省黔東南(けんとうなん)ミャオ族トン族自治州黄平県の旧州鎮では現在、1939年に建設された旧州空港が低空飛行の訓練基地になっている。これまでに2度、中国航空機オーナー・パイロット協会(Aircraft Owners and Pilots Association of China)が主催する「AOPA国際飛行大会」が開かれ、秀麗な自然景観と悠久の歴史・文化に恵まれた同鎮に、国内外から多くの飛行愛好家が訪れた。
貴州黄平且蘭(しょらん)通用航空(ゼネラルアビエーション)の侯珉(こう・みん)代表は同鎮文峰村にある且蘭ゼネラルアビエーション飛行基地で、旧州空港ではここ数年で観光客5~6千人の体験飛行と飛行インストラクター100人近くの訓練が行われたと紹介した。また、同社は航空機6機種のテスト飛行も実施し、うち4機種は中国民用航空局が発行するTC(有人自動運転航空機システム)型式証明を取得したという。
且蘭ゼネラルアビエーションから車で20分足らずのところに位置する貴州安安パラグライダー基地には常に全国各地から愛好家が訪れ、空中から美しい風景を楽しんでいる。同基地ではトレーニングプログラムに加えて動力付きと動力なしの2種類のパラグライダーを体験できるプログラムを打ち出し、今年は1600人余りの観光客を受け入れた。
黄平県文体広電旅遊(文化、スポーツ、ラジオ・テレビ、観光)局の竜志成(りゅう・しせい)副局長によると、同地では現在、ラフティングや温泉、民族文化などの観光資源整備を積極的に進めており、「苗年」(ミャオ族の新年)や「侗年」(トン族の新年)などの主要イベントや伝統行事の時期に合わせ、低空飛行観光、低空飛行競技大会などの業態を推進している。(c)Xinhua News/AFPBB News