【12月10日 AFP】シリアのバッシャール・アサド政権を倒した反政府勢力を率いるタハリール・アルシャーム機構(HTS)の指導者、アブ・ムハンマド・ジャウラニ氏は9日、モハメド・ジャラリ首相と「権力移譲」をめぐり協議した。

反政府勢力はテレグラムに、両者は「(シリア国民への)サービス提供を保証するための権力移譲」をめぐって調整を図ったと投稿した。

一方、ジャラリ首相と同じく、アサド大統領を支持していたシリア議会は、「法と正義の下で統治される新生シリアの建設に向けた国民の意思」を支持すると表明。アサド氏が率いていた与党バース党も、「国家の統一維持を目指す移行プロセス」を支持するとした。

現在、シリア国営テレビのテレグラム上のプロフィルには反政府勢力の旗が使われている。

HTSは、国際テロ組織アルカイダ傘下のイスラム過激派組織「アルヌスラ戦線」を前身とする組織で、西側諸国からテロ組織と認定されているが、近年は穏健イメージをアピールしている。(c)AFP