字幕:ネットで話題の韓国射撃選手、人気沸騰も本人は冷静 AFPインタビュー
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【12月25日 AFP】今夏のパリ五輪で銀メダルを獲得した韓国の射撃選手キム・イェジ(32)。12歳で競技と出会った時には銃を持ち上げることもできなかったが、今ではインターネットで最も有名な射撃選手になっている。
パリ五輪の女子10メートルエアピストルで2位に入ったキムは、クールな立ち居振る舞いがネット上で大きな人気を博している。
本人によれば、射撃を始めたのはたまたまで、中学校の先生からやってみないかと誘われたときも、最初は手を挙げなかったという。それでも、なぜか選ばれて挑戦してみると、小柄で銃を構えられなかったにもかかわらず、競技のとりこになった。「かっこいいと思った」とキムは語る。
両親は射撃を始めることに大反対だったが、それでも「3日間、ご飯も食べずにやらせてほしいと泣き続けた」。おかげで、二人も最後には折れた。
「勉強に対してははっきりした目標を持てなかったけれど、射撃では一番になるしかないと思えた」と振り返るキムは、以降の人生を射撃にささげ、パリ五輪では「ただ一つの目標であるメダル獲得」を達成した。
大会中は、練習の妨げになる上に「有害」だという理由で、SNSは使っていなかった。そのため最初は、自身の試合映像がSNSで大きな話題を呼んでいることを知らなかったという。しかし記者から、ブラジルで生まれた大勢のファンに向けて、ポルトガル語であいさつしてほしいと求められ、異変に気づいた。
それでもキムは「自分が特別だとは思わなかったし、その気持ちは今も変わらない」「大勢のファンを集めるメダリストはたくさんいる。私もその一人というだけ」と語る。