【1⽉13⽇ Peopleʼs Daily】中国は11月1日、外資の参入を制限または禁止する業種を記載した、いわゆるネガティブリストの2024年版を施行した。ネガティブリストには、自由貿易試験区以外の地域を対象にするものと自由貿易試験区を対象にするものがある。新たな改訂では、自由貿易試験区以外でも製造業分野での制限対象業種がゼロになった。

 ネガティブリストの縮小は中国にとって、高品質の製品とサービスの供給を増やし、国内市場での健全な競争を促進するのに有効だ。一方で、外資企業にとっては中国で成功するチャンスが拡大する。ネガティブリストの縮小には、中国内外の互恵とウィンウィンを促進する効果がある。

 中国は2017年から2021年まで5年連続でネガティブリストを改訂した。非自由貿易試験区用のネガティブリストの項目は当初の93から31に、自由貿易試験区用では122から27に減った。自由貿易試験区用ネガティブリストでは、2021年に製造業での業種制限が撤廃された。

 2024年7月に開催された中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議は、製造業分野の外資参入制限措置を全面撤廃し、電気通信やインターネット、教育、文化、医療などの分野の秩序ある開放拡大を推進するなど、外資参入に対するネガティブリストを合理的に縮小することを決定した。

 製造業は中国が最も早く開放した分野であり、市場競争が最も十分で、国際的な分業が最も進んだ分野だ。中国は製造業分野の外資参入制限措置を全面撤廃したことで、国際協力を拡大させる意思と経済のグローバル化を支持する鮮明な態度を示した。中国は中国内外企業の交流と協力を支持し、製造業のハイエンド化、スマート化、グリーン化の発展を推進する。

 サービス業については、関連業界の政府主管部門が情報通信などの分野で開放の試験運用を開始した。国家発展改革委員会(発改委)は今後、関連する政府内の主管部門と共に、自由貿易試験区や自由貿易港の構築に結び付けて関連分野の試験開放を着実に推進する。

 中国はまた、外資の投資促進政策を引き続き改善する。発改委は外資の中国進出を奨励する産業目録の改訂を検討している。その重点の一つは、外資による投資を奨励するサービス業の分野を引き続き拡大し、サービス業分野でより多くの外資が中国に進出するよう誘導することだ。

 中国の法律法規は過去数年間にわたり徐々に健全化し、市場監督管理メカニズムは絶えず改善され、高いレベルの対外開放のために良好な制度的基礎が打ち立てられた。中国ではすでに、新たに開放された分野について比較的規範的で成熟した業界を監督管理する制度が確立されている。外資に対する開放とは「放任する」のではなく、中国資本も外国資本も同等に扱う原則に基づいて管理を実施することを意味する。中国は「安全確保」を大前提にした上で開放を拡大し、質の高い発展と高いレベルの安全の良好な相乗効果を実現していく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News