【1⽉20⽇ Peopleʼs Daily】2024年は中国の特許協力条約(PCT)加盟30周年だった。初年の1994年には、中国からPCTを通じて出願した特許は98件にすぎなかった。しかし2023年には、中国から提出されたPCT国際特許出願件数は7万件近くに達し、5年連続で世界最多だった。

 世界知的所有権機関(WIPO)によると、中国での2023年の発明特許出願件数は他の国や地域より圧倒的に多い164万件だった。2024年版の世界のイノベーション指数ランキングでの中国の順位は前年より1位上昇して第11位だった。

 中国では先端技術が新たなビジネスを生み出している。2023年の中国でのデジタル関連の中核的産業の発明特許の承認数は前年比21.2%増の40万6000件で、発明特許の承認全体の44.1%を占めた。2023年末時点での中国での有効なグリーン低炭素関連特許は24万3000件だった。

 世界初の「走る速度で歩ける」スマート運動靴、過酷な条件に適応できる月面探査車用ノーパンクタイヤ――。11月に開催された第7回中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)では最先端科学技術を活用した数多くの画期的な製品が紹介された。

 世界の企業が新製品を積極的に発表する背景には、中国での知的所有権保護の状況が良好であることや法制化されたビジネス環境がある。第7回輸入博では上海市(Shanghai)司法局が組織した「輸入博法律サービスボランティア団」が会場内の渉外法律サービスセンターで、世界からの出展者に知的所有権に関連する円滑な権利保護や高効率な紛争解決のサービスを提供した。

 最近では中国国外からの中国当局への知的所有権の出願件数と中国側の承認件数が急増している。2024年6月までに、中国における海外の有効な発明特許は91万9000件、有効な登録商標件数は213万5000件に達した。このことは、外資が中国の知的所有権保護を信頼していることを示している。

 中国は知的所有権の国際協力も積極的に推進している。世界80以上の国や地域と協力関係を構築し、施行中の知的財産協力協定は200件を超えた。複数国における権利確保を迅速化する中国特許審査高速道(PPH)の提携パートナーは33か国に増え、間接的に恩恵が及ぶ国を含めれば84か国に達した。また、中国-中央アジア、中国-東南アジア諸国連合(ASEAN)、BRICS諸国間、中国・モンゴル・ロシア、中国・アフリカ、中国・中南米などの多国間枠組みの下での知的所有権関連の協力も絶えず新たな段階に到達している。

 中国は同時に、WIPOの加盟国大会や各専門委員会の協議に深く参与し、国際ルールの整備を推進している。中国が後押ししたWIPOの「知的財産、遺伝資源および関連する伝統的知識に関する条約」の締結は2024年5月に実現し、同条約の25年にわたる交渉が幕を下ろすという歴史的な成果が達成された。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News