【1月12日 Xinhua News】中国民用航空局運輸司の徐青(じょ・せい)司長はこのほど開かれた記者会見で、今年の春節(旧正月)の特別輸送態勢「春運」期間(1月14日~2月22日)の航空旅客輸送量は9千万人を超えるとの見通しを示した。「春運」期間は帰省・旅行客や学生などの移動が重なるのに加え、今年は休日の追加、黒竜江省ハルビン市で2月7日に開幕するアジア冬季競技大会など大型イベントの開催など前向きな要因が多く、民間航空の旅客輸送量は過去最高を更新すると見込まれる。


 国内線では、京津冀(北京・天津・河北2市1省)、長江デルタ地域(上海・江蘇・浙江・安徽1市3省)、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)、成渝(四川省成都市と重慶市)地区双城経済圏という四大都市群間を結ぶ伝統的に旅客数が多い路線に旅客が集中している。航空券予約データを見ると、ハルビンや吉林省長春市、新疆ウイグル自治区ウルムチ市など氷雪観光の目的地や海南省の海口、三亜市など避寒地への旅客数がいずれも大幅に増加するとみられる。

 国際線では、中国のビザ免除政策対象国の拡大や決済の利便性向上など外国人の訪中に便宜を図る措置の普及に伴い、国際線旅客数は春運期間にピークに達する見通し。中国人に人気の渡航先はシンガポール、マレーシア、タイ、日本などの周辺国に集中している。

 徐氏によると、今年の春運期間の1日当たりの運航便数は前年同期比8・4%増の約1万8500便を見込む。主要国際ハブ空港のうち、北京の首都国際空港と大興国際空港は5・0%以上の増便を計画し、上海の浦東国際空港と虹橋国際空港、成都の双流国際空港と天府国際空港も一定程度増便するとしている。三亜、海口などの避寒地やハルビン、ウルムチなどの氷雪観光目的地の運航便数も計画ベースで大幅に増えている。(c)Xinhua News/AFPBB News