世界初の300メガワット級圧縮空気エネルギー貯蔵発電所が発電開始
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【1月14日 CGTN Japanese】中国ではエネルギー開発の国有企業である中国能建(エネルギー・チャイナ)が9日に明らかにしたところによると、世界初の300メガワット級圧縮空気エネルギー貯蔵発電所「能儲1号」がフル出力で発電を開始しました。同発電所が有する多くの技術が空白を埋め、大規模な新型エネルギー貯蔵技術の商業化応用につながるとみられています。
中国中部の湖北省孝感市応城にある「能儲1号」プロジェクトは、年間発電量約5億キロワット時で、中小都市住民の1年間の生活用電気需要を満たすことができます。圧縮空気エネルギー貯蔵発電所は電力網の負荷が低い時間帯に余剰電力を利用して空気を圧縮し、高圧密封施設内に貯蔵し、電力使用のピーク時に放出して発電するものです。同プロジェクトは現地で廃棄された地下の塩坑を利用し、グリーンで高効率の300メガワット級圧縮空気エネルギー貯蔵プロジェクトを実現しました。エネルギー貯蔵容量は1500メガワット時、変換効率は約70%で、単一発電ユニットの出力、エネルギー貯蔵規模、変換効率などはいずれも世界記録を作りました。
同プロジェクトについて中国能建の宋海良董事長は「大出力・高容量・グリーンで、しかも信頼性が高く安全であるなどの特徴があり、新たな道筋を開拓し、ネックとなっていた技術問題を解決した」と高く評価しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News