【1⽉23⽇ Peopleʼs Daily】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)無形文化遺産保護政府間委員会第19回定例会議は2024年12月4日、中国が申請した「春節(旧正月、Lunar New Year)――中国人の伝統的な新年を祝う社会実践」の無形文化遺産リストへの登録を決議した。

 春節には中華民族独特の精神と感情の遺伝子が託されており、中国の伝統的祝日として内包が最も深く、内容が最も豊富で、参加人数が最も多く、影響が最も広い。春節は個人、家庭、国家の感情の絆を強め、平和、親睦、調和などの中華文明の理念を伝承し、家庭の親睦、社会の包容、人と自然の調和と共生などの全人類に共通する価値と合致し、中華文明が永続する上で重要な役割を果たしてきた。

 無形文化遺産は人類文明の発展の重要な成果であり、異なる文明の交流と相互参考を促進する重要な媒体でもある。中国政府文化観光部は2023年に春節の無形文化遺産登録の作業に着手した。申請は同年8月で、中国が同年にユネスコ人類無形文化遺産の登録を申請した唯一の事例だった。春節の無形文化遺産登録の成功は、物質文明と精神文明が調和する中国式現代化の建設にとって積極的な意義があり、世界文明の花園にきらびやかな色彩を追加するものでもある。

 春節の無形文化遺産登録の全称が「春節――中国人の伝統的な新年を祝う社会実践」であることでも分かるように、春節に伴う数多い風習、つまり伝統文化全体としての評価であり、中国人が今もその伝統文化をしっかりと実践していることが評価されたわけだ。ユネスコ無形文化遺産保護政府間委員会のナンシー・オベラル(Nancy Ovelar de Gorostiaga)委員長は、春節の無形文化遺産登録の成功を祝い、「中国は文化遺産保護の面で多くの国に手本を示している」と述べた。

 春節の無形文化遺産登録の成功は、異なる文明の交流と相互参考を促進する実務的な行動であり、異なる文明の調和の取れた共存を力強く推進し、各国の人々が互いに理解して親しむことを促進するものだ。国連総会(UN General Assembly)は春節を国連(UN)の休日とすることを決議した。20か国近くが春節を法定祝祭日とし、世界の人口の約5分の1がさまざまな形で春節を祝っている。春節に伴う民俗活動は200近くの国と地域で行われ、国連事務総長が春節のたびに祝賀メッセージを発表し、多くの国の要人が春節の祝賀行事に出席している。春節が無形文化遺産リストに登録されたことは、より多くの国の民衆に春節とその理念を理解してもらい、異なる文明の交流と相互参考の懸け橋を築くことになる。

 文化遺産は全人類共通の貴重な財産だ。中国は春節の無形文化遺産登録の成功を新たな出発点にして、春節に付随する文化の価値と精神の内容をしっかりと保護し、伝承し、世界各国の人々が創造した多彩な文明と共に、中華文明が人類に対して正しい精神の指針と強大な精神の駆動力を提供するよう取り組む。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News