【2月17日 Xinhua News】中国雲南省は今冬、氷雪関連商品を充実させて氷雪観光の普及を図り、多くの観光客を呼び込んでいる。中でも東南アジアからの観光客を誘致するため、高速鉄道での雪山観光や、飛行機を用いた雪景色遊覧などの特色あるツアー商品を開発し、多角的な氷雪体験を提供している。

 同省の氷雪観光がブームとなっているのは、東南アジア市場に的を絞った措置によるところが大きい。昆明の旅行会社数社が結成した中国速倍観光連盟は2017年、タイで初めて禄勧イ族ミャオ族自治県の轎子雪山観光をプロモーションし、同年にタイ人観光客3千人以上を誘致した。東南アジアからの観光客は23年以降、持続的に増加し、ベトナム、シンガポール、フィリピン、マレーシアからの団体客が続々と訪れている。

 轎子雪山だけでなく、同省のデチェン・チベット族自治州の梅里雪山、哈巴雪山、白馬雪山なども東南アジアの観光客を多く呼び込んでいる。25年1月に同自治州を訪れた境外(外国と香港・マカオ・台湾地区)からの観光客数は前年同期比2・1倍の延べ1万5千人を超えた。

 同省昆明市とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ「中老鉄道」の効率的な運営、航空便の増加、ビザ免除政策の改善も東南アジア観光客の観光の利便性を高め、同省が氷雪資源を活かして経済を活性化するのを支えている。(c)Xinhua News/AFPBB News