バルサ指揮官 審判への誹謗中傷に怒り
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【2月22日 AFP】サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナを率いるハンジ・フリック監督は21日、宿敵レアル・マドリードが国内の審判に対する苦情を数週間に渡って申し立てる中、審判員への嫌がらせに怒りを示した。
レアルはスペインサッカー連盟(RFEF)に対し、国内の審判が「不正操作されている」と苦情を申し立てる書簡を送っており、レアルが1-1で引き分けた15日のオサスナ戦でMFジュード・ベリンガムが審判への暴言で一発退場になると、試合を裁いたホセ・ムヌエラ・モンテーロ主審はソーシャルメディアで誹謗(ひぼう)中傷に直面した。
ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘンを指揮した経歴も持つフリック監督は会見で、この問題に関する自身の見解として、「現在ここスペインで審判が受けていることは信じられない」とし、「審判の家族のことを考えなければならない。誰もがミスを犯すものであり、試合で何か起こった場合には監督や選手が彼らを守る責任があると思う」と述べた。
また、「われわれはいつも言い訳を探している。負けたら審判のせいにする。つまり、誰もがミスを犯すものだ。自分もそうだし、審判もそうかもしれない」「われわれは試合を守らなければならない。審判なしではプレーできないのだから、これがわれわれのすべきことだ」と続けた。
王者レアルはこの日、ベリンガムの処分に関する異議申し立てが退けられ、同選手は23日のジローナ戦に出られなくなった。
レアルは、クラブのテレビチャンネルでここ数か月にわたり国内の審判団をたびたび非難しており、1日のRCDエスパニョール戦で相手DFのカルロス・ロメロがキリアン・エムバペをファウルした際に退場処分を受けなかったことで、レアルはさらに批判を強めていた。また、カルロ・アンチェロッティ監督は、欧州チャンピオンズリーグの審判の方が好ましいと述べていた。
一方、RFEFは同日、「審判を尊重し、サッカーを尊重する」というスローガンを今週末の試合前に使用すると発表した。(c)AFP