【2月23日 AFP】サッカー女子スペイン代表のMFヘニフェル・エルモソ(34)が22日、同国サッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス前会長(47)が自身へのキスの強要で有罪判決を受けたことについて、試練もついに「おしまい」と述べた。

スペイン高等裁判所は20日、ルビアレス氏をキスによる性的暴行については有罪と判断し、1万800ユーロ(約170万円)の罰金を科した。一方で、検察が2年半を求めていた禁錮刑は科さず、また合意の上のキスだったとエルモソに公の声明を出すよう圧力をかけたとされる強要の罪についても無罪とした。

エルモソは自身のインスタグラムに「いろいろあったが、まだ課題も多い社会環境にあって、これは重要な前例になる」と投稿。「ずっと共に戦ってくれるすべての人に心から感謝する」「そしてそう、これでおしまい」と書き込んだ。

「もうおしまい」という言葉は、今回のエルモソとチームメートたちの戦いでキャッチフレーズとして使われた。

ルビアレス氏は当初、辞任を拒否していたが、最終的には世界中から圧力が強まる中で退職。今回の判決に対しては上訴すると話している。一方で、エルモソ側の弁護士も上訴する意向を示している。(c)AFP