「飼い猫がいない!」大騒ぎで“探偵”呼んだ飼い主…韓国「ソファの下にいた」で一転「家の中だから謝礼払わん」というセコさ
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【02月25日 KOREA WAVE】飼い猫の行方不明を受けて依頼された猫探偵が、無事に猫を発見したものの、「猫は家の中にいた」という理由で謝礼金の支払いを拒否された騒動が、韓国のネット上で大きな波紋を呼んでいる。
事件の発端は、21日にユーチューブチャンネル「猫探偵:ワンルームに住む猫」に投稿された動画だった。
探偵は「1時間30分前に猫がいなくなった」と焦り気味の飼い主から依頼を受けた。飼い主は「事務所内を徹底的に探したが見つからない」と強調し、探偵は「出張費25万ウォン、発見時の謝礼20万ウォン」の条件を提示し、現場に向かった。
飼い主とその知人は「ソファの下まで確認した」「隠れる場所はない」と主張。しかし探偵は「新しい環境では猫が怯えて身を潜めていることが多い」と経験則に基づき再確認したところ、なんとソファの下で猫を発見した。
普通なら安堵の声が上がる場面。しかし、飼い主は「そこにいると思ったんだよ」と呆れた様子を見せるだけだった。探偵は動画内で「普通なら『見つかってよかった』『無事で何より』と言うものだが、この場面では沈黙が流れた」と振り返る。
猫が無事に見つかったことへの安心感よりも、謝礼金への不満が強く伝わってきたという。
問題はその後だった。探偵が飼い主に謝礼金を請求すると、飼い主は「何の謝礼ですか? 猫は外に出ていなかった。家の中にいただけでしょう?」と支払いを拒否。
これに対して探偵は「あなた自身が見つけられなかったから、私を呼んだのでは?」と主張。しかし、飼い主は「ソファの下をちゃんと探せば自分でも見つけられた」「それに20万ウォンを払う気はない。法的にやれ」と強硬な態度を見せた。
探偵は動画で「この仕事では本当に困っている依頼人に対して割引や無料で対応することもあるが、今回のように感謝の気持ちすらない対応にはさすがに憤りを感じた」と吐露した。
この騒動は瞬く間に拡散し、ネット上では「家の中だろうが外だろうが、自分で見つけられなかったから依頼したんでしょ」「探偵がいたから見つけられたのに、お金を払わないのはひどい」「こんなことなら最初から自分で探せばよかった」「20万ウォンを惜しむなら探偵を呼ぶな」「感謝の言葉くらい言えないのか?」など、飼い主に対する批判が相次いだ。
一方で、「法的にはどうなるのか?」という疑問の声も上がった。ある弁護士は「契約内容に『家の中・外に関係なく発見した場合は謝礼金を支払う』と明記されていれば、探偵の請求は正当」と指摘。「ただし、口約束だけでは立証が難しいケースもある」との見解を示した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News