韓国の「生活満足度」OECD下位圏…自殺率上昇、社会的信頼度低下
発信地:韓国
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韓国・北朝鮮
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【02月25日 KOREA WAVE】韓国の国民生活満足度がわずかに低下し、経済協力開発機構(OECD)38カ国中33位にとどまった。統計庁が発表した「国民生活の質2024年報告書」によると、生活満足度は前年より0.1点低い6.4点で、OECD平均の6.69点を下回った。
報告書では、所得・消費・資産、住居、余暇の指標は改善した一方、市民参加や家族・共同体、環境、雇用・賃金は悪化した。特に、自殺率は人口10万人当たり27.3人と前年より増加し、OECD諸国で最も高い水準を記録した。社会的孤立も深刻で、支援を受けられないと感じる人は33%にのぼり、60歳以上では26.9%が「頼れる人がいない」と回答した。
犯罪件数も増加傾向にあり、2022年には人口10万人当たり6439件と大幅に増加。これに伴い、社会的信頼度や夜間歩行の安全度も低下している。
経済面では世帯純資産がパンデミック前より減少し、教育費負担も増加。学費負担を感じる保護者は60.9%に達した。一方、中高生の学校生活満足度は改善し、57.3%となった。
2023年、人口10万人あたりの自殺者数である自殺率は27.3人となり、前年に比べて2.1人増加した。
韓国社会は経済指標の一部で改善を見せるものの、精神的な幸福度や社会的安全性の低下が深刻化。自殺率や社会的孤立の問題に対する抜本的な対策が求められている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News