【2月25日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは24日、財政的に持続可能なクラブに改善していくための「変革計画」の一環として、新たに最大200人の人員削減を予定していると発表した。

ユナイテッドは昨年、英化学大手イネオスの創業者ジム・ラトクリフ氏に買収されてから最初のコスト削減措置として、約250人の従業員が解雇された。

また、サポーターからの反発にもかかわらず、観戦チケットの価格を引き上げていた。

クラブは声明で、2019年から5年連続で赤字を計上しているとした上で、「再び利益を上げる状態に戻すことを目指す」と発表。「これにより、男子および女子サッカーの成功とインフラ改善への投資と、より堅固な財政基盤の構築が可能となる」とし、その措置の一環として「約150から200の職が削減される可能性がある」と説明した。

ユナイテッドは前週、エリック・テン・ハーフ前監督やダン・アッシュワース前スポーティングディレクター(SD)らスタッフを解雇するために、総額1450万ポンド(約27億円)を支払ったことを公表した。

昨年11月にはルベン・アモリム氏が新指揮官に就任したが、チームは不振を脱却できておらず、現在リーグ15位に沈んでいる。

一方、女子チームは好成績を収めており、現在リーグ2位につけている。

ユナイテッドは財政的な苦境にもかかわらず、先月発表されたサッカークラブの世界長者番付「デロイト・マネーリーグ」では4位に入っていた。(c)AFP