【3月4日 CGTN Japanese】最近発表された「2025年中国ペット産業白書」によると、2024年の中国のペット市場の規模は3000億元(約6兆2000億円)を突破しました。米金融大手ゴールドマン・サックスの報告書は、2024年には中国のペット数が4歳未満の乳幼児の人口を初めて上回り、2030年までに乳幼児数の約2倍に達すると予測しました。

 飼い主のペットに対する感情ニーズが増えるにつれて、ペット飼育に伴う支出はうなぎのぼりで、「子育て」に近い飼育スタイルがペット消費の新しいトレンドとなり、多くの起業家をペット経済の細分化された分野に引きつけています。ペットの日常的な「衣食住」に加えて、健康食品や医療保険などへの関心も高まり、ペット経済はペットのライフサイクル全体に広がり続けています。ペット飼育は単なる「生きていれば良い」という考え方から、「しっかりと育てあげる」へと転換しつつあります。このような状態を背景に、関連企業も製品設計において、ペットの快適さにより気を配るようになりました。

 市場コンサルティング会社「艾媒(iiMedia Research)」の張毅CEO兼首席アナリストは、「政策環境の改善やサプライチェーンの絶え間ない改善に加えて、シングル経済やシルバー経済との相乗効果が相まって、中国のペット産業の基盤を強化している。ただし企業は、ペット製品の品質および飼い主の個性的なニーズの把握に力を入れ、イノベーション能力とブランド構築を強化し、市場の変化に対応する必要がある」とも指摘しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News