中国がニュージーランド産サルナシを初輸入 上海で通関
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【3月8日 CGTN Japanese】上海税関によると、重さ324キロのニュージーランド産サルナシ(別名:シラクチカズラ、果実はキウイフルーツを小さくしたような外見で、酸味と甘味がある)が2月28日午後、11時間の飛行を経て上海の空港に到着し、税関の検査を受けて速やかに通関を終えました。このサルナシは中国が昨年6月に「ニュージーランド産生食サルナシの輸入に関する植物検疫要件の公告」を実施して以来、検疫許可を得たニュージーランド産生食サルナシの第1陣です。
中国最大の果物輸入港として、近年、上海の果物輸入業務は増え続けています。上海税関の統計によれば、昨年、上海港からのドライフルーツや生食フルーツ、ナッツの輸入総額は前年比9.7%増の222億4000万元(約4600億円)となり、力強い勢いを示しています。
ニュージーランドの対中輸出は、キウイフルーツ、リンゴ、チェリー、アボカド、ブルーベリーなどの高品質な果物が中心です。中でも、キウイフルーツが主導的な地位を占めており、ニュージーランドの対中果物輸出の70%以上を占めています。統計データによると、昨年1~9月に中国が輸入した生食キウイフルーツの総量は13万7600トンで、うちニュージーランド産は98.51%を占めており、絶対的な優位性を維持しています。また、昨年、ニュージーランドの年間キウイ生産量は70万トン(標準コンテナで約1億9300万箱)に達し、うち40%、約28万トンは中国に販売されました。中国の消費者は高品質で季節外れの果物に対する需要が旺盛で、例えばニュージーランドのチェリーは中国の冬に発売され、双方の季節は真逆なことから「通年サプライチェーン」を形成します。今回初めて中国に輸入されたニュージーランド産の新鮮なサルナシは今後の貿易の新たな重要な果物になると見込まれます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News