【3月5日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は4日、連邦議会の上下両院合同会議で2期目就任後初の議会演説を行い、1時間40分に及んだ。これは大統領の施政方針演説として歴代最長となる。

トランプ氏は、テレビのリアリティー番組で培った演出力を発揮し、支持者を熱狂させる一方で、対立勢力を挑発した。

本来、施政方針演説はすべての議員と国民に向けて行われるものだが、トランプ氏はまるで大統領選の遊説を続けているかのように、反対派への呼びかけをほとんどせず、嘲笑的な言葉を浴びせた。

共和党議席からは、トランプ氏が対立勢力への批判を繰り出すたびにスタンディングオベーションが起こり「USA! USA!」の掛け声が響いた。

議場内での帽子の着用は200年近く前から禁止されているが、熱烈なトランプ支持者として知られるマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は「Trump was right about everything(トランプはすべてにおいて正しかった)」と書かれた赤い帽子をかぶって出席した。

一方、民主党議員は硬い表情で座ったままだった。

アル・グリーン下院議員はトランプ氏に抗議の声を上げたが、共和党議員からの怒声にかき消され、最終的に退席を命じられる場面もあった。(c)AFP