【3月8日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は7日、ロシアがウクライナを攻撃したのを受け、ロシアへの新たな制裁や関税を検討していると明らかにした。だが、同日その後、ウクライナ紛争終結の試みは、ウクライナよりもロシアと協力する方が「簡単だ」とも述べた。

トランプ氏は先に、外交を促すためと称して対ウクライナ軍事支援を一時停止した。

ロシアが7日、ウクライナのエネルギー施設に対する無人機とミサイルによる「大規模な」攻撃を開始した数時間後、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「ロシアが現在、戦場でウクライナを徹底的に『攻撃している』という事実に基づき、停戦と、和平に関する最終合意に達するまで、ロシアに対する大規模な銀行制裁、経済制裁、関税を強く検討している」と投稿。

「ロシアとウクライナは、手遅れになる前に今すぐ交渉のテーブルに着け」と続けた。

米国家経済会議のケビン・ハセット委員長も同日、記者団へのコメントで同様のメッセージを繰り返した。

「トランプ大統領は、全員を交渉のテーブルに着かせる必要があると強調している。わが国はアメでもムチでもできる」と述べた。

トランプ氏は同日SNS投稿後、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を信頼していると記者団に語った。

「彼を信じている」「率直に言って、ウクライナと交渉する方が困難になっている。彼らには交渉のカードがない」「ロシアと交渉する方が簡単かもしれない」と述べた。(c)AFP