イスラエル、ガザ送電停止 交渉膠着で対ハマス圧力
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【3月10日 AFP】イスラエルは9日、イスラム組織ハマスとの停戦をめぐる新たな交渉を控える中、人質解放をハマスに迫るため、ガザ地区への電力供給の即時停止を命じた。
イスラエルはこの1週間前、ガザへの援助供給を全面的に遮断した。一連の動きは、イスラエルがガザ「包囲」を宣言した今回の紛争初期を想起させるものだ。
エネルギー相のエリ・コーヘン氏はビデオ声明で、「ガザへの電力供給を即時に停止する命令に署名した」と発表。「人質を取り戻し、(戦後の)ガザにハマスが存在しないようにするため、あらゆる手段を用いる」と述べた。
ハマスはこれを受け、「脅迫」だと反発している。
停戦の第1段階は3月1日に終了し、イスラエル、ハマス双方は本格的な戦闘に戻るのを回避しているが、9日にはイスラエルが空爆を実施するなど、散発的な暴力が続いている。イスラエルは空爆について、武装勢力を標的にしたと主張している。
ハマスは恒久的な停戦を見据えた停戦第2段階の交渉を即時に開始するよう繰り返し呼び掛けている。これに対し、イスラエルは第1段階を4月中旬まで延長することを望んでおり、交渉は行き詰まっている。(c)AFP