【3月15日 AFP】ラグビー元オーストラリア代表の主将ロッキー・エルソム被告(42)が14日、企業資産の不正流用の罪に問われていたフランスでの裁判で、禁錮2年の有罪判決を受けた。

量刑では、罰金10万ユーロ(約1614万円、そのうち半分は執行猶予付き)に加え、2015年から16年にかけて自身が会長を務めていた仏リーグ・トップ14(当時)のナルボンヌへの賠償金24万ユーロ(約3874万円)も科された。

この判決に対し、被告の弁護人は控訴の意向を示している。

現役時代にワラビーズ(オーストラリア代表の愛称)のFWとして75試合に出場したエルソム被告は、昨年開かれた欠席裁判で有罪判決を受け、国際逮捕状が出されていた。当時の判決では禁錮5年を言い渡され、控訴の結果、再審となっていた。

検察側は今回の再審で禁錮3年と罰金63万ユーロ(約1億170万円)を求刑していた。

1936年と79年に国内王者となったナルボンヌは、長年のにわたる財政難の末、2018年に清算され降格した。

エルソム被告は昨年、オーストラリアのメディアに対し、クラブの経営不振の責任を「押し付けられた」と主張し、自身の在任中はナルボンヌがフィールド内外で成功していたと述べていた。(c)AFP