【3月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のステファノ・ドメニカーリ最高経営責任者(CEO)が14日、開幕戦オーストラリアGP終了後の次週にタイを訪問し、首都バンコクでのレース開催の可能性について話し合う予定だと、英スカイ・スポーツに語った。

イタリア出身でフェラーリのチーム代表を務めていたドメニカーリ氏は、F1の会長兼CEOとしての契約を2029年まで延長したばかりで、人気が急上昇しているF1の新たな市場開拓に意欲を示している。

現行の全24戦のうち大半は長期の開催が確定しているものの、オランダGPは26年シーズンで終了する予定となっている。そうした中で、1月にはベルギーGPが26年から31年までの6年間のうち4年間のみのレース開催で契約を結んでおり、これによって新たなGPの受け入れが可能となった。

ドメニカーリ氏は、他の会場とともにタイが候補の一つであると示唆するかのように、「世界の他の場所からも多くの関心が寄せられている」「(豪)メルボルンでのレースが終わった後、バンコクへ向かい、そこで何かを進展させる潜在的な興味があるかどうかを確認する」と述べた。

昨年4月にはタイのセーター・タウィーシン首相(当時)がドメニカーリ氏を迎え、広大で交通渋滞の多いバンコクでのF1誘致に向けた政府の構想を提案。当局の関係者は、レースが市の歴史的中心部を含めた市街地サーキットで行われることを想定していると述べていた。

欧州以外では、ルワンダが首都キガリ近郊に新サーキットを計画している。アジア太平洋地域では現在、オーストラリア、中国、日本、シンガポールの計4か国でレースが開催されている。(c)AFP