【3月25日 AFP】フィンランドで24日、フィンランド放送協会(YLE)に対し、欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」へのイスラエルの参加禁止を求める1万筆超の署名が提出された。理由として、パレスチナ自治区ガザ地区での同国による「ジェノサイド(集団殺害)」などを挙げている。

署名運動の発起人、フィンランド・パレスチナ・ネットワーク「Sumud」は運動の目的について、公共放送のYLEに対し、同歌謡祭を主催する欧州放送連合(EBU)にイスラエルの参加を阻止するよう圧力をかけるためだと説明している。

署名運動は、イスラエルが参加する場合、フィンランドは出場を辞退するべきだとも要請。「ジェノサイドを行い、占領政策を実行している国家に対し、音楽を口実に自国のイメージアップを図る好機を与えるのは私たちの価値観に反する」と主張している。

音楽関係者や文化人らによる署名には500筆以上、公開署名には1万筆以上が集まっている。

スイス・バーゼルでのユーロビジョン開催まで2か月を切っている。

今年のイスラエル代表には、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる越境攻撃の生存者、ユバル・ラファエルさんが選ばれている。(c)AFP