トランプ氏、国立博物館の「不適切なイデオロギー」標的に
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【3月28日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は27日、首都ワシントンにあるスミソニアン博物館群およびスミソニアン国立動物園から「不適切なイデオロギー」を排除する大統領令に署名した。
トランプ氏は1月に政権復帰して以来、「ウォーク(目覚めている、の意。社会問題や人種差別、性差別などへの意識が高いことを示す)」を根絶するとして、文化機関への保守的な締め付けを強化している。スミソニアン博物館群については、人種やジェンダーに関する米国史を書き換えようとしていると非難している。
大統領令により、強硬派のJ・D・バンスが副大統領が、スミソニアン関連の博物館、教育および研究施設での命令実行を担当することになる。トランプ氏は「そうした施設から不適切なイデオロギーを排除する」運動を含めるべきだと主張した。
スミソニアン学術協会は、主にワシントンとその周辺にある科学、宇宙、米国史などに関する21の国際的に有名な博物館と芸術関連のギャラリーを運営。トランプ氏の2期目の就任直後に、中国からジャイアントパンダ2頭を迎えた国立動物園もこの中に含まれる。(c)AFP