【04月03日 KOREA WAVE】
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幼い頃に両親が離婚して以後、一切連絡がなかった父の訃報と同時に、異母弟から「あなたの相続分は3000万ウォン(約300万円)」と通告された男性のエピソードが韓国YTNラジオ「チョ・インソプ弁護士の相談所」で取り上げられた。

相談者によると、酒を飲むたび暴力を振るう父に愛想を尽かした母は生まれたばかりの相談者を抱え、家を飛び出した。以来30年以上にわたって母子2人で暮らしてきた。母は、朝は配達、昼は駐車場係、夜は飲食店での接客と身を粉にして働いた。

そして先日、異母弟から父の訃報が届いた。同時に「相続分は3000万ウォン」と告げられた。だが、調べたところ、父は再婚して事業に成功し、裕福な生活を送っていたことが分かった。

相談者は「もっと相続できる権利があるはず。母は苦労して私を育ててくれた。父が亡くなる直前に全財産を再婚相手に名義変更していたことを知った。なんとかして取り戻したい」と悔しさをにじませた。

これに対して、出演していたチョン・ボソン弁護士「母親は離婚しているので法定相続人ではないが、父の子どもである相談者は明確に相続権がある。『3000万ウォン』は一方的な提案で、相続の合意は財産内容を正確に把握してからだにすべきだ」と指摘。「父が財産を再婚相手の名義に移しても、その分を含めて請求する権利がある」と助言した。

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